今日のひと時

長く長く続くしっとりとした余韻、

優しいココアのような質感とささやかなシトラス感。

 

まずは香りを楽しみ、次に少し啜って、舌の上で遊ばせてみたり。

まずは舌の先の方がコーヒーの深みとほのかな酸味をキャッチし、側面が余韻をとどめる。

間口の広いマグカップで飲むと、自然と香りも鼻腔に入ってきてより美味しいんだなあ。

 

バリスタの方は、サイフォン式で抽出してくれた。

攪拌することによりコーヒーが抽出されるが、混ぜすぎると「苦味」が「甘味」を上回ってしまい味を損ねてしまうという。

 

熱々のコーヒーは香り高く、時の経過とともに甘さが際立つようになる。

時間軸まで捉えて思いっきりコーヒーを楽しんだ夜だった。

 

ジャマイカ ブルーマウンテン。

 

なんてことはない、

11800円というコストを回収しようと、味覚と嗅覚を通常比で気持ち10倍稼働させてコーヒーを味わい、仰々しく文章にしただけだ。

 

最後の一口まで完璧になめらかな舌触りのコーヒーだった。